NEW ALBUM

「 RAINBOW 」

2023.9.27 RELEASE

LYRIC
COMMENT

もうひとつの未来

作詞:森 由里子
作曲:Minnie P.
編曲:佐藤浩一


瞼(まぶた)を閉じて見える
陽のあたる遠い海がある
あなたとあの日見てた
懐かしい砂浜で

もう一度 もう一度 もうひとつの未来まで
もう一度 上手に歩けたなら
あのとき願った ささやかな永遠は
この手の中にあるのですか

繋いだ約束 離れた手のひら
いつしか 零れ落ちて
選べないままで消えた夢
今も碧く輝く 胸の奥に

あの時 ついて行けば
はじまった明日があったはず
見知らぬ街の景色
寄り添って見てたでしょう

どうして どうして もうひとつの未来まで
どうして 駆け出して行けなかった
全てを捨てても 捨てられぬ夢だけが
この身を引き止めていたから

繋いだ約束 離れた手のひら
目の前 閉じた扉
選べないままで泣いていた
別々の風の中で

いつか もしも いつか
会えたとしても
もういない あの日の二人
願っている
今のあなたも
願いを叶えて生きてて

ひとつの約束 ふたつの手のひら
いつしか零れ落ちて
選べないままで消えた夢
今も碧く輝く

繋いだ約束 放した手のひら
名前を呼んだけれど
選べないままで泣いた日々
戻れぬ時の彼方
碧く輝く

森 由里子(作詞)

林部智史さんの歌声に私が感じたのは、ずっと遠く、遥か遠くまで届いてゆく、得も言われぬ「響き」。それは物理的な距離というよりも、記憶や感情、目に見えぬ心の奥まで染み渡り広がってゆく美しい響きです。それゆえ、もう目を閉じてしか見られない遠い海を感じさせる歌を作りたいと思ったのです。二度と見ることが出来ない眩しい景色。それは青春を通り過ぎてきた多くの人に共通の、誰にも触(さわ)れない煌めきです。勿論、Minnie P.さんの曲に脈打つせつなさと優しさが私をそこへ導いてくれたのは言うまでもありません。同時に、過去だけではなく、遥かな未来に希望を響かせることもマストであると考え、作らせていただきました。
「もうひとつの未来」が、林部さんの消えない虹の中の大切な一色(ひといろ)になり、リスナーの皆様の心に響き続ける歌になれば幸せです。

Minnie P.(作曲)

初めて林部さんの楽曲を聴いた時に響いた、優しくて、切なくて、滑らかな歌声。
どこまでも透明なブルー、その高音が美しく繰り返されるメロディが書きたいと思い、 何度も何度も林部さんの声を心で繰り返してこの曲ができました。
そして、森由里子さんの祈りにも似た歌詞を、林部さんが歌うのをレコーディングで聴いて胸が震えました。
皆さんの「もうひとつの未来」はどんなものでしょうか?
今回この曲はレインボーカラーの中のブルーです。
皆さんそれぞれのブルーのイメージを曲に重ねながら聴いていただければ幸いです。
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